さべひろのこと

お腹が減りました。

弟の披露宴での主賓の挨拶

弟へ。改めて。

皆さん、こんにちは。改めまして、新郎の兄です。

私からは大きく2つ、お話させていただこうと思います。
1つめは、新婦のご家族の皆様へのご挨拶。2つめは、新郎新婦に向けてのお話という順で、お話させていただきます。

1.ご挨拶

では1つめから。そもそもこの挨拶は、主賓の挨拶という題目で時間をいただいておりますが、私は主賓と言うよりもむしろ新郎側の親族代表ですので、その立場からお話させていただきたいと思います。

本題の前置きとして、私と新郎である弟を比べてみてというところから話を始めてみます。

私と弟は、似た遺伝子を持った兄弟なので、基本的な性能は同じです(同じです?)。ただ、長男の私が教育にかけるリソースを食い潰したというようなかけた教育コストの違いとか、母親の子育ての習熟度とか、もう死別した面倒だった父親との距離とか、バックボーンには色々な違いがあって、人格は当然違います。

で、どう人格が違うかということを考えたときに、例えば私は、若干性格が悪いです。ちょっと嫌なやつです。それに、どちらかというと人があまり好きではないです。(えっと、皆さん、ここは苦笑いくらいはするところです) 反して弟はというと、人懐っこくて人当たりも良くてまあいいやつです。別の言葉で言うと、私は基本的に自分が中心で、且つ、人と相対するときも斜に構えます。反して弟はきちんと正面で人と相対します。そんな違いがあると思っています。

この前置きを踏まえてようやくご挨拶なのですが、弟は思慮や経験浅く、ご迷惑やご不満に思わせてしまう点が多々あるかもしれません。ただ、今申し上げましたとおり、弟は端的に言うと屈託なくいいやつです。それを心のどこかに留めていただいて、暖かく接していただければ嬉しいです。

今後ともどうぞよろしくお願いします。(深く礼)

2.夫婦以外の軸

さて、2つめ。次は、新郎新婦二人に向けてお話させていただきます。

私が密かに大事している言葉があって、それは私の奥さんの言葉なのですが、それを二人にも紹介したいと思います。
最初にその言葉を言うとそれは、「離れている時間を怖がらない家族でいたい。離れているときはお互い強くありたい。」という言葉です。

まず、この言葉の背景を説明します。私の娘は保育園に通っていますが、保育園が休みで、でも会社は休みでない日がありました。だから、会社を休むか、その日開いてる別の保育園を探してそこに一時的に預けるかを選択しなければなりませんでした。これからも同様のケースがあることや、他にも色んなことを考えた結果、別の保育園に預けることにしたのですが、そうやって奥さんとどうしようかとやり取りをしていたときに、奥さんから出たのがこの言葉です。

背景は以上ですが、今、この言葉を元に二人に何を伝えたいかというと、ちょうど今、新しく生まれた家族という軸にスポットライトが当たっています。でもそれとは別に、仕事をしているとか、例えば趣味を楽しむとか、基本的に二人で過ごすことのない家族以外の軸も二人にはあるはずです。そんな家族以外の軸もこれまで以上にそれぞれで強くして、且つ、それぞれの軸をきちんと尊重しましょう、ということが伝えたかったことです。そうやってそれ以外の軸を強くすることと互いの軸を尊重するという間接的なメンテナンスが、最も効果的な家族という軸に対するメンテナンスなんじゃないかと思っています。

以上がお伝えしたかったことです。「離れている時間を怖がらない家族でいたい。離れているときはお互い強くありたい。」改めてこの言葉を、二人にも送ります。

以上。長々と失礼しました。改めておめでとう。