さべひろのこと

お腹が減りました。

奥さん出張中の週記_3

09/22(Thu)

「昨日の夜中起きて、お茶ちょうだいってお願いしたのに、父ちゃん起きてくれなくてさびしかった」と非難されるところから始まる朝。私にそれを求めてはいけません。

朝ごはん中、ニヤニヤしながら「母ちゃんはどこ?」と訊くので、「中国やん」と答えると、「違うよ。広島に花火見に行ってるんだよ」と。お前、それ言いたかっただけやろ。という感じで、今日になって漸く「母ちゃん」という単語が出てきた。深層的にそろそろ恋しくなってきた様子。

09/23(Fri) 秋分の日

昨日の朝、今日が休みだったことを再認識して、どうせなら旅に出ようと思い、娘にどこに行きたいか訊いてみると、山に行きたいと言う。ユーザの "山" の要件もきちんと確認せずに安易にプランニングした結果、新潟や群馬辺りの山間部に向けて北上し、気持ち良く風呂にも入りたかったので温泉地を渡ることにした。

f:id:hsabetto:20110927202458j:image:w120:rightまずは上越新幹線から上越線へと乗り継いで新潟県南魚沼の六日町へ。田んぼの中を北上する列車に揺られて進むと、台風になぎ倒された部分がそこここに見えて心配になりつつも、収穫直前の金色に輝く稲穂が見事で美しい。

f:id:hsabetto:20110927234101j:image:w120:leftf:id:hsabetto:20110927234100j:image:w120:left駅に着き、オフシーズンの寂れた商店街の喫茶店で腹を満たし、足湯に浸かりつつ早速山に向かってみる。山に向かう頃には娘は昼寝を始めてしまったが、その隙に山の麓付近にある城址の各遺跡を周ったりして大人時間を楽しむ。地元の子どもたちのたまにの遊び場所になるかくらいの寂れた場所に、でも4世紀前まではあった人の営みが確実に感じられて想像力をかき立てられる楽しい時間を過ごすことができた。

ひとしきり散策した後は本旨に戻り、その内に目を覚ますだろう娘に眺望でも見せてやろうと山(坂戸山)を登る。ただ残念ながら選択したルートは水害で途中の山道が崩落しており今日のハイキングは断念。その代わり、ほどなく目を覚ました娘を山の麓の公園に連れて行き、自宅周辺では目にすることができない小さな昆虫たちと戯れて日が暮れるまで遊んだ。この日はこれでおしまい。

より大きな地図で 20110923_六日町 を表示

09/24(Sat)

f:id:hsabetto:20110929001520j:image:w160:right次の目的地に行ってもよかったのだが、やはりどうにも昨日断念した眺望を娘に見せたくて、別ルートでもう一度山に登る。こちらのルートは他の登山客も多く、問題なく登り切ることができた。

f:id:hsabetto:20110929001521j:image:w160:left目の前に浮かぶ鷲や、お米になると覚えたての水田の全体像なんかに興味を持ってくれるかなという親の要件はそっちのけで、道中生えていたキノコや見つけたコオロギさんなんかが楽しくてしようがないよう。まあ少しでも記憶に残っていればそれでいいや。

下山し、六日町を後にして、ローカル線を乗り継いで群馬県の沼田へ。沼田駅からバスに乗り換えて老神温泉を訪れた。この日は温泉を楽しんでおいしいご飯を食べておしまい。

より大きな地図で 20110924_老神温泉 を表示

09/25(Sun)

旅行中、娘は普段よりも早寝早起きで、温泉に来たらできるだけお湯に浸かる父親に付き合って朝も晩もお風呂についてきてくれた。他の遊びをしたかっただろうに、ありがとう。

この日は、老神温泉内で催されていたそば祭りを軽くかすめ、帰路に着く。高崎で途中下車して、昼食や公園遊びをした後、成田空港へ。奥さんをお迎え。到着口で待っていたとき、母親を見つけた娘が「お母ちゃん」と言いながら喜んで走っていく背中は可愛かったなあ。
奥様、ということでたったの一週間でしたが、大過なく過ごすことができました。娘との接点いつもより少し広くして過ごすこと、それはそれで楽しかったです。おかえりなさい。